うつ病、強迫性障害、パニック障害を患う筆者が、半年ほど精神科に通い「自立支援医療(精神通院医療)」まで申請・取得したにもかかわらず、精神科・心療内科への通院を止めて自分で治すことを決断した理由を解説します。
精神科医と話してこれは治らないと思った
初診の際に「治りますか?」と聞いたら「完治することは珍しい」と言われ、インターネットで調べても完治している事案も少なく(改善はする)、また何年も時間が掛かることも多いようでした。これは効率的では無いし、時間の無駄だと感じました。
また不眠症がひどく、睡眠薬に関して質問していた時に「本当に疲れているなら睡眠薬を飲まなくても寝れるから。」と言われ「これはダメだな」と思いました。何がダメかというと、往々にして医者というのは高慢で、患者は自分よりも低い立場だと認識しています。そして何より、精神科医は精神病で悩んでいる人など限りなく一部でしょう。つまり患者の気持ちなど分かるはずも無いのです。自分の知識が正しいと思い込み、それを患者に押し付けるのが医者の性分で、これでは一時的に回復したとしても再発するのがオチです。
再発する最大の原因は、強制的に治した結果で、自身の根本部分は何ら変わって無いことにあります。それを助長させるのが精神科医で、完治しない理由であると筆者は考えています。もちろん重度の場合は一定程度まで回復させるために通院や入院の必要はありますが、完治を目指すなら有意義な時間とは言えません。
薬物療法の限界
筆者が通ったのは主に薬物療法を中心とする治療方針の病院でした。昨今では薬物療法と認知療法などを組み合わせることによって治療するのが通常ですが、基本となるのは薬です。西洋医学の”薬”や治療法は主として強制的に症状を抑えることに目的があります。東洋医学では自己の治癒力に働きかけ、自分自身で治すという考えが根底にあります。もちろん一概には言えませんが、薬物療法は”表面上は治っている”に過ぎず、それが再発する原因で、完治しない原因だと考えています。
薬の副作用
最初に処方されたのがパキシルで、これの副作用がかなりひどく、この薬のせいでうつ病が悪化するほどでした。ほとんどの処方される薬は副作用が強く、それを事前に説明されて合わない場合は他の薬を試す、これが普通です。
しかし当然のことですが、副作用が強い薬が体に良いことはありません。一部を強制的に抑えて、身体全体のバランスを崩すのがパキシルなどのSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の最大の特徴だと思います。
“がん”を克服した人はがんに耐えたのでは無く、薬物を中心としたがんの治療に耐えた人などと云われ、がんよりも薬物の方が人体にとって有害と示唆されることもあります。
それでも薬に頼る視野の狭さ
既述のように、ベースは薬物治療が大半です。薬を処方することに依って医者にはお金が入りますので、それが薬に頼る一つの遠因にもなっていると筆者は思います。そして薬の説明で多く散見されますが、体を正常に戻すことを目的としているわけではありません。つまり薬を止めると元に戻ります。薬を止めるまでに治療するとの見解だと思いますが、果たしてそれは自分の脳自体が正常な状態になった、と本当に言えるのでしょうか。
一時的に治っているように見えて、何かのキッカケで再発する、その原因を作っているのが薬物療法だと思います。筆者の考えでは十分な栄養、健康的な生活をすればほとんどの場合は病気にはなりません。もちろん先天的な場合や老いに依るものは別です。結局は薬物に頼るのでは無く、十分な栄養の摂取などで継続的に再発しない環境を構築するのが最も効果的な治療法である、と筆者は結論付けました。
また、セロトニンに関してうつ病などの原因と”仮説”されていますが、それが真実なら脳内のホルモンバランスを正常にすれば治るはずです。だとすれば、脳が正常にセロトニンのバランスを取れるように脳自体が変わるのが適切だと思います。パキシルなどは根本から”正常な状態にする”保証はどこにもありません。薬で治っているように見せかけるのと、治っている状態には雲泥の差があります。
そして精神科には見切りを付ける
筆者は”治っているかもしれない状態”では無く、完治を目指していたので通院は止めました。恐らく、通院して治った状態というのは自分自身の意思で根本から治っている状態では無く、”治っていると見せかけられている状態”にしかならないと思います。
はっきり言って、自分に合った医者を探したり、評判の良い病院を探して頼るのは時間の無駄です。筆者はそれを半年で悟りました。精神病は普通の病気と異なり、自分自身が治る意志を持たない限り完治は難しく、病院での治療は人に頼って自分を治すという構図になってしまい、時間が掛かるのも当然だからです。※他の病気でも自己治癒力を高めるという意味で”治す意志”は必要です。
人に何かをさせられている状態と、自ら何かをしている状態では明らかに差があります。通院による治療は言わば主体が自分では無く医師にあり、”医師の診断に従い”と説明されるように、主導権は医師にあることが完治を遅らせていると思います。
結局は脳の回路を正常に働かせるための基本となる栄養を摂取し、自分自身の思考を変えて治療するのが最良だと筆者は判断しました。
筆者は20年ほど病気と付き合い、2年ほど前に初めて病院に行きました。それより前は病院に行くこと無く騙し騙し生活してきました。そして通院を止め、意志を持って治療を開始したところ明らかに状態が改善し、通院しなくて本当に良かったと考えています。
通院を続けているのは本当に治すためですか?結局は治らないことを医者の責任にすることになっていませんか?そして医者の言う「精神疾患は完治しない」という事実を言い訳にしていませんか?完治しないのは通院が原因であるという発想の転換も必要です。
最も早く完治させる方法は、自分が治す”意志”を持って治すことです。それは自分との闘いで、自分の力でもって乗り越えてこそ本当の完治になると思います。
このような理由で筆者は病院に見切りを付けました。もちろん重度の症状の場合は通院の必要があると思いますが、それは完治とは別の話です。完治を望むなら他の選択肢も検討することに依って”自らが治す意志”を再確認する機会となり意味はあります。大切なのは”自分の未来は自分で決める”ことなのです。
※もちろん通院を止めることを推奨するものではありません。